1つ前に記事に、営業再開のお知らせの記事を書いたとおもったら今回はふたたび少し長めのお休みのお知らせです。
すでにどこかにも書きましたが1月24日(火)から2月8日(水)までお休みを頂戴し、千葉県へ瞑想の旅に出かけます。
日本ヴィパッサナー協会
上の写真は、お店を始める前2008年6月に訪ねた京都の丹波にあるダンマバーヌという日本ヴィパッサナー瞑想センターです。10日間コースのあいだ寝泊まりする環境はもちろん食事も提供していただき参加者はひたすら瞑想に集中します。コースのあいだは外部との情報のやり取り(携帯電やパソコン、テレビ、ラジオ、新聞、本)は禁止、参加者同士の会話もダメ「聖なる沈黙」を守らなければなりません。
瞑想に行く理由は人それぞれだろうと思いますが僕にとっては単純で、自分に関するだぶついたイメージをそぎ落とすこと。どこかに(理想的/本当の)自分をもとめる自分探しの旅とは、真逆にある態度だと思っています。自分という存在を肉体というフィジカルな現象に還元しその存在を確かめる作業。いわゆる「精神世界」の話とも違う。
ヴィパッサナーとは「ものごとをありのままに見る」という意味です。それは想像力の働きを一度停止させ、感覚器のみを通じて世界を「直接体験」するということだと思っています。こうやって書くとわかりにくいかもしれませんが、それはとてもシンプルなはなしで、ヴィパッサナー瞑想は自分の鼻の呼気を唇の上部あたりで感じるという作業から始まります。そしてこれがとても難しい。はじめは10分も経ずこころが独り言を話し出します。想像力は暴れだしこころはあらぬ方向へと向かいます。そこから抜け出すだけでも大変な時間がかかりました。
瞑想とコーヒー。やはり僕にとってはこのテーマははずせません。嗅覚や味覚をつうじた香味の直接体験。コーヒーというこの不思議な飲み物には、神経作用に働きかける物質が含まれています。覚醒や陶酔あるいは鎮静といった状態をこころにもたらします。そして、焙煎という作業にはどこか瞑想めいたところがあると思っています。良い焙煎ができたと思うのは、瞑想状態に近い集中力をつくれたときです。もちろん瞑想の体験が焙煎技術の向上に直接つながるものではありませんが、これもまた僕にとっては必要な遠回りなのです。